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次世代省エネルギー基準と暖房

熱損失係数が3.4Kcal/㎡・h・℃から2.32Kcal/㎡・h・℃になることによる暖房

100㎡の家の場合、室内温度が20℃で外気温が0℃の時に躯体から逃げる熱量は100㎡×2.32Kcal/㎡・h・℃×20℃=4640Kcalとなります。毎時4640Kcalの熱を補えば室温が維持出来るということです。月間の暖房に必要な熱量から、灯油をFFストーブで暖房することにすると4640kcal×24h×30day÷(0.8×8240)×30エン/L=15203円で全館暖房ができます。

実際には室内発生熱や内外温度差日射による取得熱等を考慮すると、月に10000円程度で全室全館暖房が可能になります。現況のほとんどの家は気密性能がない為に自然換気により5回/h程度換気されています。

換気による熱の逃げは換気熱損失=0.3×n×V×Δt

n:換気回数
V:住宅の内容積
Δt:内外温度差

100㎡の家で体積が250m3、外気温が0℃室内温度を20℃とすると総熱損失の内で換気による熱の損失は、0.3×5×250×20=7500Kcal/hとなります。

100㎡×3.4Kcal/㎡・h・℃×20℃=6800Kcal

( 6800+7500 )×24×30÷(0.8×8240)×30/L=46856円となり全館暖房は現実的でなく、個別暖房にならざるおえないのが現状です。

建築デザイン / 2010年6月24日

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